人生を変えるトゥルーアイ
「母乳中だから、私が食べられるものは、サゴヤシの幹を粉末にしたサクサク粉と、菜っ葉だけ。
二ヵ月続けると、肌は一応きれいになりました。
それから他の食べ物を少しずつ試してみたんですが、ことごとく反応しちゃって。
貝や白身魚を1〇グラム食べただけでもSの顔にパーっと出たので、魚介類はダメ。
代わりのタンパク源にカエルなどを食べてみたものの、こちらもたった1〇グラムで反応したんです」当時のいちばんの恐怖は、野菜にも反応することだった。
根菜類(にんじん、タマネギ、ゴボウ)、ひじきやのりでも顔が真っ赤になって、夜中、ひっきりなしにかきむしった。
「タマネギを試してみましょう、と五個いっぺんに炒めて食べたら、奏子の顔が真っ赤になってしまったわ。
少しずつ食べなあかんのに、当たり前やね(笑)。
他に食べられるものがないから、ついガッついてしまうんですよ」結局、サクサク粉と菜っ葉だけの食事に戻った。
といっても、Rさんが食べる野菜の量はただごとではない。
キャベツー玉、レンコンか大根を一本、ブロッコリーを二〜三株。
毎食これらを塩ゆでして食べていたのだ。
「あのころの食事風景はすごかったよ。
他人には見せられない。
食事というより、まるで家畜のエサみたいやったからね。
私はそんなものしか食べられないのに、主人のは普通に作らないといけない。
それがすごく辛かった。
でも、いつか報われるだろうと思い、歯を食いしばってがんばったんです」しかし、徹底した除去食は、報われるどころか裏目に出た。
Sちゃんが八ヵ月で栄養失調になってしまったのだ。
八ヵ月の乳児の標準体重は八キロなのに、五六〇〇グラムしかない。
しかも、半年前より二〇〇グラムも減っていた。
それに気づいたのは、O先生だった。
Rさんは、何か変だなあ、と思っていたが、サクサク粉と菜っ葉以外のものを食べるとアトピーがひどくなるので、体重は気になりながらも、どうしていいのかわからなかった。
アトピーの子どもと二人っきりでいると、気が狂いそうだった体重が減っていることを知ったN診療所の先生は、大あわて。
すぐに主食をサクサク粉とヒエ、低アレルギー米の回転食に替え、抗アレルギー剤を飲みながら白身魚と野菜、海藻を食べるように指示が出た。
おかげで、体重は一週間で七〇〇グラム増えた。
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独自のシステムでトゥルーアイについて解説いたします。結構珍しいトゥルーアイだと思います。
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